今年の正月

去年はクリスマスの頃に実家に帰ったために
正月はよく冷えた山の家でひとりさみしく迎えた訳ですが
元旦の朝目覚めたら、
モヤモヤと胸焼けがして
私としては本当にめずらしいことなのですが
まったく食欲がありません。
別にやけ酒をくらった訳でもなく
変なものを食べた覚えもなく
これはどうしたことかと思いつつ
白湯など飲みながら
ホカホカカーペットにへばりついて低い体温をやりすごしておりました

お隣のおじさんが、
ちょっとおせち料理を食べにおいでと
呼びに来て下さる。
すっごいうれしい。泣きそう。
しかし
今日に限って何も食べられそうにない。
正月早々神様を呪うばちあたりっぷり

少しでもとおっしゃるので
お言葉にあまえて
お座敷に上がり込むも
普段のとめどない食欲はすっかりなりをひそめ
さらにお酒にいたっては
むしろ飲んだらますます調子が悪くなるしまつ。

先方のおもてなしの気持ち
完全にからまわり。

見かねたおじさんはついに胃薬をくださる。
これを酒で流し込めと。
トホホ。
いたたまれなくなりつつ
フト
床の間と神棚を見ますと
いままで見た事も無いような盛大なお飾りです。
あああ。
もうピンときました。
たぶんこれだ

さっそくお隣さんに
お礼をいってそそくさとおいとま
机にほったらかしてあった(!)
輪締めをあちこちに飾り付け
神棚だった場所にお酒をおそなえ。

その後、別の宴会で地元の方に
太夫さんという神官さんのようなお仕事の人についての
話を興味深く聞く。
このへんの人は、病気になったり
事故にあったりすると
病院じゃなくて、太夫さんを呼ぶことがあるんだって。
それっていわゆるシャーマン(呪術師)の仕事だ
と思いつつ。
そういえばここは環太平洋の果てだった。
アメリカ先住民や南米のシャーマニズム
ポリネシアの島々を経由して
こんなとこまで流れ着いててもおかしくない。
それが島流し陰陽師と融合して
今みたいなスタイル?
とか
考えるとなかなか面白いのである。

みなさま
ご存知だとは思いますが
お正月飾りは30日より前になさいますように。
明日がぎりぎり。
31日だと遅いそうですが
年明けは問題外だったようで
古い家だと家付き神様もマンションアパートとは
格が違うなり。
今年は本日注連縄やら
輪締めやら配備済みです。
なにとぞ。。
(と、思ったら29日も駄目だったらしい。。語呂が悪いとかで。
26日〜28日、遅くとも30日が良いようで。)