つちにかえる

山で暮らしたいと思う理由のひとつが
ゴミをポリ袋に入れて捨てたくないと思うこと。
もちろん、包装用のプラスティック素材みたいに
土に還らないものは、まだ回収していただかないといけない訳ですが、
野菜のヘタやら魚のホネやらが、
ポリ袋の中で腐って悪臭を放っている状況は堪え難い。
想像しただけで、すごーく抵抗を感じる。
だって土に混ぜたら、不思議とあんなニオイはしないんだもの。
それで、本当は自分も行く末は土に還りたい。
本当はヌケガラはヌケガラとしての役割があるんであって
その役割を充分はたせないのは、なんだか気の毒なことであるようにも思うのだ。
悪臭はそのことに対する警告かも。
たとえば火葬場の火力で風呂を沸かす訳でもなし。
(参列者が故人を思いながらその風呂に入るってのも一興?)
ニンゲンのヌケガラ1個燃やすのは相当CO2出しそうだけど
土葬にして木でも植えたらその逆に行けるんだし。
そう、墓石じゃなくて木を植えるっていうのがいいと思う。
おばあちゃんの上に生えたみかんを子や孫みんなで食べる。
みんなで墓参りがてらのみかん狩りを毎年する。
木が一生を終える頃には別の亡がらを植えるようにすれば
世界が墓地だらけにもなるまいし。(さすがに先住者は白骨化してるはずです)
ニンゲンの土葬は難しい問題が色々とありそうで
簡単ではないんだろうけど、せめて動物ぐらいはと
ハナちゃんのぬけがらは山の斜面に深く埋めて、
その上におおでまりの苗を植えたのだ。
5月頃に白くて丸い花がつくらしい。