タネのおはなし

F1ってご存知でしょうか。
カーレースに非ず。
作物の種のこと
雑種1代目
ということらしい。
本日の午後、
F1の特徴と問題点ってナンダ、ということから
最近の種事情、作物事情について
野口種苗の野口勲さんの講演がありました。
in香美市公民館。
野口種苗のHP:http://noguchiseed.com/
2時間の予定が3時間、休憩なし、ぶっとおしで
興味があるのに時々気も遠くなり
たびたび白目むくやら、肩が凝るやら
今も知恵熱に近い頭痛が停滞中。
面白かったんだけど疲れましたですよ。。
ちょっと聞きかじり
とか
本で読んだ、という程度で
それについて200文字以内で説明せよ
とかいう問題がでたら
自分、アウトやん
ぐらいのモノでありましたが。
今回のお勉強でちょっとは語れるようになったのだろうか。
結局のところ、植物と動物は連綿とつながっていて
植物の問題と、人間をはじめとする動物のモンダイとか
小さなものの中で起こることの
相似形が大きな部分にもいずれ起こることのような気がしたり。
収益とか効率のために
生命のパズルを好き勝手に組み替えたりしたら
その影響が植物から、動物、ひいては人間に波及しないとは思えない。
放射線あてたり、おしべが無い作物作ったりさ
そんなのはもう、
天に唾するって感じだよ。
と、自分の中では自然にそういう方向に思考回路が回るんだけど。
説明がいっこも理論的ではないな。
でも、もうね、理論理屈の問題じゃないと思うのです。
それを理解できる人が1から10まで丁寧に説明したところで
たぶん大半の人がわかんないんだよ。
これ放射能のハナシも同様。
だからもう私はそんなことぜんぶ理解しようとするのは
放棄することにした。
(あ、でもムードは感じられるように、わからない本でも読むのは読む訳よ)
かの白州正子さんが、晩年、目が見えなくなったのに
手を触れただけで、
贋作をいいあて
「これ、どうしたの?いけないものでしょう」(いけないもの、とはつまり偽物ということ)とおっしゃられたという話を読んだことがあるけれど
いけないもの
ってつまりは
純粋な作りたい!という気持ちではなくて
これを作ればお金が儲かる、とか、誠意のない作り方をしたものから
どうしょうもなく発せられる悲しいムードのようなもんでないかしら。
いけない作物の作り手である研究者が
わざわざ在来種の種を取り寄せて育て
家族にはそれを食べさせている
というお話もあり
そこに
罪悪感、という結構重たい呪いを感じるのだぜ。