哲学とマンガと

内田樹さんの書いた文章が好きで
本もブログもよく読んでいます。

私がウチダ先生の本を熱心に読みはじめたきっかけはというと
実はおそらく傍目には非常にしょーもないことで。
それはどういうことかというと
つまり
ウチダ先生は本もいっぱい書いてて、元大学の教授で
しかも私より二回りぐらい年上のお方であるというのに
漫画好きを
しかも少女漫画なんかもたしなむと公言されていて
しかもしかも
私の大好きな天才漫画家、カーラ教授こと川原泉氏の
これまた私が一番大好きな
『銀のロマンティック‥わはは』
という作品が大好きだと
どこかに書いておられたことがきっかけだった気がする。
この記述を見つけたとき
ひとり気味悪くうふふとニヤつかずにはおられず
私が大好きなものを大好きな人は
とてもいいひとに違いない
という
至極単純な思い込みで勝手に親近感を持ち
以来マトモな教養もないくせに
先生の本を読みまくるあやしい読者となりました。
カーラ教授の漫画というのは
これ、絶対面白いから!!
と鼻息荒く友達に押し付けても
「いや、私はコレちょっと。」とか「よくわからない」
と言われることがあったりして
そういうのはしかたないことだけれど
共有できなかった何かが
宙ぶらりんになると、
そこはかとなく哀しくなるもんです。
自分だって人一倍許容範囲が狭くって
誰かが大好きな何かにまったく無関心で冷淡だったりするので
そこでがっかりするのも、思えば勝手なことだけど。
だからこそ、ごくたまに、
うわあ、私もそれ大好き!
と言ってくれる人がいると
大喜びしてわんわんほえながら
その人のまわりをぐるぐる回りそうになってしまう。
それでゲゲッと引いた方もひとりふたりではあるまい。
よってワタクシの片寄った嗜好に
軽い気持ちで合図値を打つのは
あまりおすすめできません。
要注意。
あーでもカーラ教授はほんと天才。
いつかお会いしてみたいのです。
銀のロマンティック…わはは (花とゆめCOMICS)
街場の読書論
かつてどこで読んだかわからないその記述ですが
こちらの近著にも載っていたので夢ではないはずです。