うつわえらびについて

伊藤環さんの器展の案内ハガキをいただいて
三田の「うつわ志zuki」さんに行ってきました。
静かな住宅街の中にある、とてもいい雰囲気のお店です。

今日は黒っぽく錆びた様な肌あいの、薄手の鉢を買い求めました。
黒といっても緑を沈めたような複雑な色合いです。
かなり遅めですがこれは母の日プレゼントに。

ところで。
お茶碗ひとつに数千円、というのを、高いと思うかどうか。
近頃では100円でもそこそこのデザインの食器が買えるので
それでいいじゃない?
というのも、もっともなことだと思います。
で、自分はどうして数千円を出してお茶碗を買って
満足しているのか、というと
そういえば、ちゃんと説明できるように整理してみたことはなかったような。。
今日友人と話をしていて、ふとそんなことを思いました。

「高いよね?」「うーん。そうだよねー」みたいな感じ。
ただ好きだから、っていっても説明になってないですし。

で、
ちょっとがんばって良いうつわを使うことの
一番の効果は何かと考えると、
毎日の生活が楽しくなる。
ということかもしれません。
料理が映える器を選ぶこと、食卓にレイアウトすること、
食器を丁寧に洗い上げて、食器棚に並べること(土ものは充分乾燥させてから、ですが。)
ひとつひとつの手間が、めんどうなことではなくて
絵を描いたり、文章をかくみたいな、表現のひとつみたいになってくるから楽しいのかも。
豆腐の上の天盛りの薬味載せてニヤニヤ。なんてこと
プラスティックのトレーに載せたんでは、起こりそうにもないですし。
そうこうしているうちに、外食やできあいのお惣菜を買う機会も減る、
となると、結果的に節約に!
というのもまんざら出来過ぎってこともなさそうです。

あとは、お買い物おさい銭説。
本当にいいと思うモノを買い求める→いいモノを作っている人が生息できる世の中になる。
100均のモノを買う→使い捨てのモノしか売れない、作れない世の中になる。
選挙の一票よりもぐっと日常的に、日々の買い物って、未来を選んでることになるよなー
と思う今日この頃。
いいことしてると思う神様におさい銭を。
きっとご利益があるような気がします。