足かせ

虫のことはもういい?
そう。
残念(?)
今日は鶏のハナシ。
ここの鶏は総勢8羽。
ひな鳥さん7羽。雄鶏さん1羽。
ひな鳥さんは日に日にでかくなりますが
親鳥からはなれて子どもだけで来ましたので
人間への警戒心ほぼゼロ。
餌を入れに行くとぐいぐい近寄ってくるし
つかまえようと思えば簡単につかまる。
そろそろヒナ部屋(小さい小屋)
がきゅうくつになってきたなーという頃合い。
ふと
こいつらたまに散歩とかどうだろう。
と思い立ち。
餌時に近寄って来た1羽をひょいとつかみ出し
足にヒモを結わえてみる。
これで、
畑の時に、近くのでかい作物にくくり付け(オクラなんかね)
ちょいとその辺で虫でもつまめや
という粋な計らい
の、つもり

彼(たぶんこのこ雄鶏ね)は
自分の足にくくりつけてあるヒモのことばかり気にしてつついている。
目を向ければ、虫とか草とか
食べられるものが沢山あるのに、ヒモをつついたあとは
ひたすらぼんやりとしている。

こういうのあるよなーと
心当たりもあるよなーと
そのように思いながら見る。
つまりは、目新しい世界、面白いものが色々あって
足下にはステキなごちそうがあるかもしれない。
でも足かせの方にばかり目が行って
ステキな世界は目に入らない。
ひたすら障害と戦うばかり
という。
その後、彼をひな鳥たちのお家に戻し
どうだろう。
其処は快適?
と聞いてみたりする。
足かせはないけど狭い小屋の中
仲間はいるけれど外の世界からは隔離されていて
安全ではあるけれど。
与えられるのを待つだけの存在
というのは
つまりはそれが家畜というものだけれど
なんとなくそんな存在であることを
我々人間がこの小さな生き物に強いているのだ
とそのように考えると
後ろめたさを感じるのだ。