あたらしいあそび 其の四

昨日書きたかった本題を今日書きます。
すごい脱線してとうとうたどり着かなかったのですが、
そういう時は流れにまかせる、ということにしてるので
まぁいいか。

そしてその本題もまさにそういう話で。
またも、私がここ数年試してるあそびというか
検証についてなのです。
それは何かといいますと
「必要なものはすべて既にある、必要なことしか起こらない」ゴッコ
であります。
またもやちんぷんかんぷんですね。
では
おもむろに具体例をあげてみます。
まずは「既にある」のパターン


ほとんど4年ほど前、私の中で天然酵母パン製造ブームが
巻き起こりました。
それも偶発的に。
あるとき冷蔵庫の豆腐が天然酵母に化けたのです。
(一般的見地でいうと、腐った。と形容される状態ですね。
このあたり詳しくは、うずまき舎のHPで)
実家で使われていなかったガスオーブンを導入しますと
これが、電気オーブンよりも格段にいい仕上がり。
でも
オーブンを置く場所に困りました。
そこで、たまたまあまり活用されていない
無印のシェルフに載せることにしましたが
そのままだと、なんかちょっと使いにくい。
棚を増やそうかな、と無印良品のお店に向かいましたが
そのサイズは丁度在庫してないとのこと。
一瞬取り寄せようかな。。と思いましたが
ちょっと待て。
「ここで見つからなかった、ということは、既にあるってことじゃないか。」
という特に根拠もないひらめき。
そのウチナル声にしたがって
家の中をよくよく探すと、
あったあった。
押し入れ収納用のパイプラックみたいのに
ワイヤーの棚がいくつも付属してたのを、ぜんぶ使ってない。
ということがわかりました。
それがちょうど、無印の棚の幅に合いそう。
しかもワイヤーだから、パンを冷ますのにぴったり。
天板熱いままおいてもへっちゃら。
ということになりました。
なんだ、
買うよりも結果的に良い。


次に「必要なことしか起こらない」のパターンを。


会社員だったころ、通勤に使っていた大阪の環状線
しょっちゅう人身事故が起こっていました。
ある日、めずらしく明るいうちに帰れる
と思った所が、駅に着いたら、ホームは人でいっぱいです。
さっき事故があって、大阪行きの電車が
止まっているとのことでした。
ここで、普通ならがっかりするところなのですが
ふと
あ、これはこの駅でどっか寄り道しろよ
ということかな。
と解釈しました。
駅から出て、大好きなカフェにひとりふらふらと
でかけました。迂回で地下鉄の駅に向かう人の
波からひとりはずれて、お店のあるさびれた商店街の方へ
お客さんは私ひとりみたいです。
感じのいいオーナー夫妻とちょっと喋って
本を読みながら
カフェオレを飲んでいると
ちょっと前、島根で訪ねた雑貨屋さんの
オーナーさんがやってきました。
ご近所の方ならわかるのですが
今日たまたま、一泊二日で
大阪に来られていて、そのカフェに立ち寄ったのも
別の予定が駄目になって来られた。
というので、びっくりです。
ブツブツ言って不機嫌になりながら、遠回りして帰るよりも
こっちの方が断然面白かった。


ここまでの例をまとめますと・・・


1.探し物がどうしても見つからないときは、それはなくても良い、
  または別の用事を優先せよとのメッセージなので、深追い無用。
  探しているものよりももっとよいものを探して下さい。
2.電車が遅れたり、渋滞したりした時は、行ける方向に、
  それもより楽しそうな方に行ってみるべし。なければ、ぼんやりと考え事などをして
  すっと行けるようになるまで、落ち着いて待つべし。
  遅れないと出会えないもの出会えるのかもよ。

この遊びの効果は、イライラやがっかり、という感情が
とても少なくなること。
たとえばお金が無いときは、今は必要ないのだ
と思えばいいという訳で。
実際そうなんだから、面白い。
お金はないけど、環境の良い場所に住んで、美味しい空気を吸って
好きなことばかり(師匠のお手伝い、手仕事、お料理、畑)して
毎日新鮮でおいしいものばかり食べているので
これでいいのだ。
まぁ、万事考え方次第、ってまとめると
結構単純なことなんだけどね。